釣友のTさんとともに、渡良瀬遊水地に出撃しました。
この日は夜釣りからスタートしました。涼しく、そして風もないベタ凪ぎの暗い水面に、ポツンと浮かぶ電気ウキ。眺めていると、なんかトリップしそうな不思議な感覚になります。夏場、猛暑を避けての夜釣りは、なかなかイイ感じです。
さて、この日の釣りは・・・
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■2021/7/22 晴れ 水温30℃
仕掛け:
・磯竿3号4.5m、小型のベイトリール
・大型ヘラウキ、板オモリ
・ライン:ナイロン5号、ハリス:ナイロン4号
・ハリ:チヌスレ6の2本バリ
・ハリス長:20と15cm
・エサ:バラケ系のネリエサ
・タナ:1mの宙
水温が30℃。
通常、遊水地は一週間で1℃くらいの水温変化なのに、7/17の26.5℃から5日間で3.5℃も上昇している。ここ5日間の猛暑を改めて実感。
2:00 電気ウキを付けて、夜釣りからスタート。
3:20 それまで動きの無かったウキが突然、食い上げからスパッと消し込む。
使っている電気ウキは、トップの2カ所が点灯する2点発光のものなので、本体の2つの光と手前の水面に映る2つ。消し込みの場合、この合計4つの光が、一気に1点に収束して消えるので、かなり派手な動きに感じる。合わせるとノったが、手応えからコイッコかチャネルキャットフィッシュ(CC)かな・・・という感じ。タモ入れしてみると、やはり、40cmのCCだった。
4:30 明るくなってきて、夜釣りはここで終了。電気ウキを通常のウキに変更する。
4:40 ここから、ウキの周りに多数の小魚の波紋やハネが出はじめ、ウキが活発に動くようになる。小魚がエサ団子をつつきまくっているようだ。
5:15 Tさんが来て、釣り開始。今日は、のべ竿でレンギョ狙いとのこと。
二人ともウキは良く動く。ハリ掛かりしない小魚のアタリを、仮にフェイクだとすると、アタリの97%くらいはフェイクである。しかし、残りの3%に賭けて、合わせるべし、合わせるべし・・・と合わせ続ける。
7:05 Tさんにヒット。しかし、合わせが決まったとたん、猛ダッシュがかかる。これは、ハクレンのスレ掛かりスイッチが入った感じ。のべ竿なので、どこまで耐えられるか・・・と、抜けた。鯉針15号がハリ伸びし、ハクレンのウロコが付いていた。
7:30 合わせ疲れして、ウキを見ていると、5目盛りからゆっくりジワジワッと沈んでいきトップも見えなくなる。この日何度も見てきた小魚によるフェイクアタリである。が、浮いてこない。「え?」と思って、合わせるとノッた!
竿下からしばし動かず。が、左へ右へ沖へ左へ右へ、また沖へと高速な走りを見せる。下には潜らず、水面近くを走っているため、姿が見える・・・小さい。昨今の軽自動車の性能は侮れないが、それと同じく、小さいが侮れないファイトぶり。最小回転半径が小さく、トルクも瞬発力もかなりあって、何度もキューンと糸鳴りさせる走りである。チューニングされたアルトワークスのようだ。
そういう相手なので、慎重にやり取りし、無事、Tさんのネットに。
なんと60cmのハクレン! 私のハクレンの最小サイズ記録更新である。
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・・・というわけです。
大きい方のサイズ記録を更新したのかと思った方、すいません(^^)
しかし、ですね。70cm未満のハクレンが釣れるのは、かなり珍しいんです。私のこれまでの最小サイズ記録は、20年以上前に荒川の戸田橋近くで釣った66cmでした。
この記録をだいぶ更新したので、私としてはけっこう喜んでいるんですよ(^^)
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ビンテージ物の、言い換えると完全に劣化した鯉バラケでレンギョ釣りをした顛末です。なぜ劣化したエサを使うことにしたのかは、前の記事
『腐っても「鯉バラケ」か』で書きました。
渡良瀬遊水地に出撃してきました。
鬼怒川を決壊させた関東・東北豪雨(2015年9月10日)のとき、渡良瀬遊水地も全面冠水したのですが、その際に入り込み、その翌年から繁茂するようになったのが水草のヒシ。今年はこれまでのうち、もっともひどい状況で、全面ヒシだらけです。
竿を振っても仕掛けがヒシの上に載ってしまう、仕掛けが沈んでもヒシに根がかりしてしまうといった状態です。ヒシの途切れたところで竿を出すしかありませんが、竿を出せる箇所は数カ所しかありません。
この日の釣りは・・・
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■2021/7/17 晴れ 水温26.5℃
仕掛け:
・磯竿3号4.5m、小型のベイトリール
・大型ヘラウキ、板オモリ
・ライン:ナイロン5号、ハリス:ナイロン4号
(魚とのヤリトリでヒシに絡むことを考慮し、いつもより1サイズ太め)
・ハリ:チヌスレ6の2本バリ
・ハリス長:20と15cm
・エサ:ビンテージ鯉バラケ
・タナ:1mの宙
朝4:00、ヒシの切れ目をみつけて、釣り開始。前日までの雨のせいか、いつもより水位が上がっている。
5:00 ウキに小さなアタリ(微弱な上下動)が出始める。
6:30 この頃から、ウキが活発に動くようになる。しかし、ウキの周りに多数の小魚の波紋やハネが出ており、小魚がエサ団子をつつきまくっているようだ。
7:15 ウキがやや沈みながら、右へ横引きされていく。いかにも小魚の群れが固まってエサ団子を引きずっているような感じだが、念のため合わせを入れると、ガシッと竿が止まる。竿下からしばし動かず。やがて、右へ左へ左へと走り始める。すぐ先にはヒシの群れがあるので、そちらに走られたくはない・・・と、沖へと向きを変えたところで、フッと竿が軽くなり、ラインに掛かっていたテンションが消える。ジャンプ!
10分ほどのファイトの後、無事ランディング。同釣した釣友のTさんがタモ入れしてくれた。
これは95cmのハクレン。ハリは上唇にしっかりフックしていた。もう1本の空いたハリは胸ビレにかかっていた。ヘンな所に掛からなくて良かった。
8:00 上下動からジワッと1目盛り押さえ込むアタリ。これも小魚っぽいアタリなのだが、一応合わせを入れるとノッた!
左へ走り、ヒシの手前で反転し、右へ。今度は右のヒシに迫っていく、と向きを変えまた左へ・・・と向きを変えたところで、またフッと竿が軽くなり、ジャンプ!
体全体が空中に浮く見事なジャンプで、ザッパーンと派手な水しぶきを上げて着水。ジャンプをされると、バレはしないかとヒヤヒヤする一方、なんだか嬉しくなってしまう気持ちもある(^^)
その後、2回ほど空気を吸わせたが、まだまだ体力を残していて、下へ下へと潜る。さらに、もう一回空気を吸わせ、無事、Tさんのネットに。
99cmのハクレン。これもハリは上唇にしっかりフックし、空きバリはどこにもかからなかった。
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・・・というわけです。
ビンテージ鯉バラケに最後の花道を作ってやれました(^^)
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腐っても鯛と言いますが、「鯉バラケ」の場合はどうなのかというお話です。
私が以前、レンギョ釣りに愛用していたネリエサがマルキューの「鯉バラケ」というエサでした。
しかし、このエサは2012年11月末に廃版になってしまいました。そのときのことは
『さよなら「鯉バラケ」』という記事で書きました。
今年は2021年。廃版になってかれこれ9年経ちますが、先日、とある釣具屋で一袋だけ売れ残っていたと、友人が「鯉バラケ」を買ってきてくれました。
ネリエサが保つのは封を切らない状態で1年。かつ、温度差の少ない冷暗所に保管できて、なんとか2年・・・と言われています。それが9年。「どうかな~?」と思いつつ、開封してみると、「うっ。カビくさい」
粉なので、腐ったというと語弊があるかもしれませんが、でもまあ完全に劣化した状態です。かつて馴染んだ良い香りは全くしません。
ここで、どうするかです。
友人の好意はそれはそれとして、明らかにダメな感じのするエサを使うことで、一回の釣行を無駄にしたくはない。袋ごと捨てる・・・というのが常識的な判断かと思います。
しかし、私はこれを使い切ろうと決心しました。その理由は・・・
●嗅覚と味覚において、人間の感じ方と魚の感じ方には大きな隔たりがあること
ホルマリン漬けの魚の切り身を食ってくる魚がいたり、マルピューの「ダニジ吸い込み」という、ひどい悪臭のするエサを鯉が食ってきたりする。とすれば、このエサのニオイや味も魚がどう感じるかはわからない
●ジオスミンのニオイを魚は忌避しないこと
ジオスミン(ゲオスミン、ジェオスミンとも)は藍藻類や放線菌によって生成されるカビ臭の正体で、淡水域のどこにでも存在する。魚たちは、このニオイを認識はするものの避けることはない。とすれば、カビくさいのはマイナス要因にはならないハズ
・・・というものです。
それと、「鯉バラケ」に最後の花道を作ってやろうという気持ちもありました。
そこで、これを使ってみたわけですが、さて、釣れたのかどうか。
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チャネルキャットフィッシュについてお話してみようと思います。
チャネルキャットフィッシュ(Channel catfish)
・原産地:北アメリカ
・通称:アメリカナマズ
・日本での略称:アメナマ(アメナとかアナマとかいう略称は聞いたことがない。存在しないと思う(^^;)
・アメリカでの略称:Channel catfishの頭文字をとって『CC』。釣り人たちの間ではわりと一般的な略称。
・特徴:全長は最大132cm。口ひげは8本、ヒレには鋭い棘あり。肉食性の強い雑食。日本へは1971年、霞ヶ浦には1981年頃に入り、1994年以降急激に増加した。
今回は、このチャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)に対する法規制について、まとめてみたいと思います。外来魚に関する話題は、どうしても環境保護のことや企業や個人の利害関係や心情的なことなどが絡み合い、ややこしい話になりがちですが、ここではそういう事柄は抜きで、純粋に法律的なことだけに絞って見ていきます。
まず、チャネルキャットフィッシュが
外来生物法の『特定外来生物』として指定されているのは間違いありません。
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list/L-sa-01.htmlさて、その扱いについて、法的に何が定められているのか?ですが・・以下の通りです。
(以下は次のサイトから抜粋)
https://www.env.go.jp/nature/intro/1law/regulation.html***** ここから *****
■外来生物法では、飼育・栽培・保管・運搬をすることが原則禁止。
※研究目的などで、逃げ出さないように適正に管理する施設を持っているなど、特別な場合には許可される。
ただし、特定外来生物を野外において捕まえた場合、持って帰ることは禁止されているが(運搬することに該当)、その場ですぐに放すことは規制の対象とはならない(釣りでいう「キャッチアンドリリース」も規制対象とはならない)。
***** ここまで *****
特定外来魚に関して、
「『放流』は禁止だが『再放流』は規制されていない」というような話をしばしば耳にしますが、それがこの話ですね。外来生物法で禁止しているのは運搬(これが「放流」にあたる)であって、運搬を伴わない元の場所へのリリース(これが「再放流」)は規制の対象外というわけです。
そして外来生物法における、罰則は ・・・
■販売もしくは頒布する目的で、特定外来生物の飼養等をした場合
個人の場合懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金 / 法人の場合1億円以下の罰金に該当
■販売もしくは頒布以外の目的で、特定外来生物の飼養等又は譲渡し等をした場合
個人の場合懲役1年以下もしくは100万円以下の罰金 / 法人の場合5千万円以下の罰金に該当
・・・ということです。
さて、ここまでが外来生物法の話でした。この法律は日本全国に適用されるものなので、チャネルキャットフィッシュの場合も、運搬(放流)は禁止、リリース(再放流)は規制無し・・・というのが全国レベルの話です。
ところが、私の地元である埼玉県では今年度(2011年度)からチャネルキャットフィッシュのリリース(再放流)を県内全域で禁止したようです。 (以下はニュースの抜粋)
***** ここから *****
2011.5.24 産経ニュース
川の生物を外来魚から守るため、埼玉県内水面漁場管理委員会は今年度、特定外来生物に指定されている
・「コクチバス」
・「チャネルキャットフィッシュ」(「アメリカナマズ」とも呼ばれる)
の2種について、捕獲した際の再放流(リリース)を禁止する地域を一部の河川から県内全域に拡大した。
再放流禁止の対象となる魚は、食べるか埋めるなどして処分することを求めている。
***** ここまで *****
このニュースで「再放流(リリース)を禁止した」と言っていますが、いったい何という法律や条例で規定したのか気になりました。これはかなり見つけにくかったです(^^; これですね。
埼玉県では、コクチバス、チャネルキャットフィッシュに加え、2014/4/1から、オオクチバスとブルーギルもリリース禁止の対象魚種に指定してきました。以下は次のサイトから抜粋。
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0904/iinnkaishiji.html ***** ここから *****
埼玉県内水面漁場管理委員会告示
水産動植物の保護を図るため、次のとおり指示する。
1.指示内容
オオクチバス、コクチバス、ブルーギル及びチャネルキャットフィッシュを採捕した者は、採捕した河川及びその連続する水域にこれを再び放してはならない。
ただし、公的機関が試験研究に供する場合であって内水面漁場管理委員会が承認した場合は、この限りでない。
2.対象区域
県内の公共用水面
***** ここまで *****
これは地方公共団体の「告示による指示」というものです。
これは広い意味での法律の範疇に入るのものなのか?というとですね・・これが微妙です(^^) 内容が既存の法律(ここでは外来生物法と考えられますが)を補完するものであれば有効、逸脱するものであれば無効ということになるようです。「水産動植物の保護を図る」という点で外来生物法を補完しているような、外来生物法では禁止していないリリースまで禁止する点で法から逸脱しているような、どちらとも言えない気がします。まあでも、いちおう法律の仲間と考えておいて良さそうな感じです。
また、栃木県でも内水面漁場管理委員会が「告示による指示」で栃木県内全域でのオオクチバス 、コクチバス、ブルーギル、チャネルキャットフィッシュのリリースを禁止しています。栃木県で、チャネルキャットフィッシュもリリース禁止の対象魚種になったのは2014/1/1からです。
https://www.pref.tochigi.lg.jp/g02/documents/gyojoukanriiinkaisiji2.htmlそして、茨城県では外来魚のリリースに関する法的な規制は見当たりません。霞ヶ浦北浦水産振興協議会の定めるルールでも「ブラックバス・ブルーギル・チャネルキャットフィッシュ・ストライパーなどの,移植放流は禁止」とはありましたが、リリースに関しては規制なしでした。
http://www.kasumikita-sinkou.jp/rule/index.htmlということで法的な規制ということでは、チャネルキャットフィッシュ(以下、CCと略す)と、ついでにブラックバスに関しては・・・
●埼玉県と栃木県では、CCとブラックバスのリリースは禁止。
●茨城県では、CCもブラックバスもリリースは規制なし。
・・・県境の水域ではヤヤこしいことになりそうですが、こういうことですね(^^;
外来魚の移植放流は、これはハッキリとNGだと思います。でもリリースに関しては「禁止」と言われて、みなさんはどうしますか?(^^) 釣り場でシメて(シメないと「運搬」に該当し、外来生物法に違反します)家に持ち帰って食べる方は、これは問題なしです。
でも、そうでなく魚を現地で捨てる場合は、別の問題が出て来ます。
さきほどの霞ヶ浦北浦水産振興協議会が定める霞ヶ浦・北浦のルールの中に・・・
■釣った魚を捨てないで
湖岸をきれいに保ちましょう。
■まきえづりは禁止されています。
・・・というのがあります。
霞ヶ浦や北浦で釣った外来魚を岸に捨てれば一つめの規則に違反します。岸には捨てず、死んでから水中に捨てているのなら、今度はそれは「まきえ」にあたり、二つめの規則に違反すると思います。大量のまきえにより水質悪化を招くのと同様、水中に捨てられた多くの死魚が一気に腐敗することで、やはり、水質悪化を招く恐れがあるからです。
さて、チャネルキャットフィッシュに対する法規制についてとりまとめてきましたが、最後に関係のない話を(^^)
Channel catfish の「Channel」は水路の意味、「catfish」はナマズですから、Channel catfishは「水路のナマズ」ということのようです。そして「アメナマ釣り」を英語で言うと、『チャネルキャットフィッシュ・フィッシング(Channel catfish fishing)』ですが、でも少々長ったらしいですよね。
英語では、色々な言葉によく略語が使われます。前にも書きましたが、アメリカでは、Channel catfish は CC と略しています。だから「アメナマ釣り」を英語で略すなら「シーシーフィッシング(
CC fishing)」ですよ(^^) /
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自然下のミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)たちは、今年も元気ですね。今シーズン、甲長20cm以上の大ガメを9匹釣り上げました(^^)
この記事の中で・・・、
ゲームフィッシングである以上、対象カメにできるだけダメージを与えないようにしたいわけですから、カメ釣りにおいては甲羅の縁へのフッキングが理想です。避けたいのは口へのフッキングです。カメがエサを口に含む前の段階で合わせると、甲羅の縁へフッキングする率がかなり上がります。つまり、小さいピクピクが続きウキがジワーっと動き始める前、ここがアワセのポイントです。
・・・ということを書きました。
まあでも、これはあくまでも理想であって、合わせが遅れたりすることもあるでしょう。また、カメが動かず静かに餌を食べていた場合などは全くアタリが出ず、ウキが動き出した時には、すでにガッチリと口にフックしてしまっています。
なので、口へのフックを完全に避けることは無理です。ここではカメの口にハリがかかった場合の外し方について書いてみます。
■ハリの外し方
・必要な道具:ラジオペンチとハサミ
口へのフックといっても、かかり方には違いがあり、それによって対応は変わります。
1. 浅がかりでハリが勝手に外れる
浅がかりの場合、タモ入れしたとき、または、カメを陸地に置いた時の衝撃で、ハリが勝手に外れてくれます。
これは最もラッキーなパターンで、何もする必要がありません(^^)
このケース以外、最初に必ず行うべき重要なことがあります。それは、腹が上になるよう、カメをひっくり返して仰向けにすることです。
こうすると、カメは防衛本能で、首・手・足すべてひっこめ、じっとして動かない状態になります。大型のカメは手足の爪が鋭く、力も強いので、暴れられるとこちらがケガをします。それを避けるため、まず仰向けにすることがポイントです。
2. ハリのチモトが十分見えている
このときは、ハリのチモトをペンチではさみ、ハリをくるっと回せれば外してやることができます。スレバリまたはカエシをつぶしたハリであることは必須です。
ハリを外そうとすると、噛み付かれます。大型のカメはクチバシが鋭く、顎の力も強いので、素手でハリを持つのは危険です。そこで、必ずペンチを使います。
3. ハリのチモトが見えない
ハリを飲み込まれ、チモトが全く、あるいはほとんど見えないほど奥に掛かっているケースがこれです。
このときは、思いきり良く、ハサミでハリスを切ります。口から出ている糸が短くなるように、なるべく口近くの位置で切ってやるようにします。
ハリを飲まれたとき、カメに最もダメージを与えないのが、この方法です。
以前、甲羅に特徴のある(幅2cm長さ8cmくらいの白っぽい斑が入っている)カメを釣り上げたのですが、完全にハリを飲み込まれてしまったので、ハリスを切りました。そしてその翌週、この特徴のある同じカメが、またかかってきました。よく見てみたのですが、先週のハリもハリスもくっついていませんでした。
このことから、カメはけっこう上手に自分でハリを外すのだと思いました。また、数日後には元気いっぱいでエサを食ってくることも確認できました(^^)
・・・というわけで、ラジオペンチとハサミはカメ釣りに必須の道具です。
私は、先の方がペンチで手元がハサミになっているものを使っています。これだと1つ持っているだけで用が足ります。
■法規制
ミシシッピアカミミガメを、2020年までに外来生物法の「特定外来生物」に指定しようという検討があったものの、いったん立ち消えになりました。それがまた復活して結局、2023年6月1日からミシシッピアカミミガメは特定外来生物に指定されました。ただし、「条件付特定外来生物」という扱いです。『条件付』というのは外来生物法で規定されている規制を、一部適用除外とするということで、外来生物法で禁止されている項目のうち、飼育・無償譲渡はOKです。つまり、川や沼から捕まえてきて飼っても良いが、放流はダメということですね。
※詳細は下記のサイトを参照
なお、外来生物法では「特定外来生物を野外において捕まえた場合、その場ですぐに放すことは規制の対象とはならない(釣りでいう「キャッチアンドリリース」も規制対象とはならない)」としています。
よって、釣ったカメのキャッチ&リリースについては問題はありません。
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by kawataroo
| 2020-07-12 00:00
| カメ