これまでの私の記録だと、遊水地のレンギョ釣りシーズンは9月いっぱい。10月はアディショナルタイムに突入という感じです。でも「たまには釣れる」こともあるので、それに期待して、10月も釣友のTさんと出撃しています。
10月は2回出撃したので、まとめて書きますね。
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■2022/10/2 晴 水温23℃
私の仕掛け:
・磯竿3号4.5m、小型のベイトリール
・大型ヘラウキ、板オモリ
・ライン:ナイロン4号、ハリス:ナイロン3号
・ハリ:チヌスレ6号の2本バリ仕掛け
・エサ:バラケ系のネリエサ
・タナ:90cmの宙
AM5:10 電気ウキで釣りスタート。
5:30 前触れ無しで、電気ウキがいきなり消し込んだ。合わせるとガシッと竿が止まり、とたんに沖への猛ダッシュ。う~む。間違いなくスレ掛かりだ。沖へ向かい、次いで左へ。しばし制御不能で、ラインが引き出されていく。10分後、ようやく走りが止まる。少しずつ寄せてきて、Tさんのネットに。
90cmのハクレン。尾ビレの一番下の太い条にがっちりとフックしていた。
6:30~10:00 コイ(15cm)・ヘラ(12cm)・オイカワ(12cm)を追加。
10:20 ヒョコヒョコと2目盛りくらい動くアタリに合わせるとノッた。竿が止まり、竿下から動かない。やがて走り始める。小さめのハクレンのようだが、左へ右へ沖へと良く走った。
75cmのハクレン。下唇にアッパーカットでフックしていた。
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■2022/10/15 晴 水温19℃
AM5:00~10:50 2人とも釣果無し。
この日は、合わせたくなるようなアタリもほとんどなかった。
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・・・というわけです。
これにて、今年の遊水地レンギョシーズンは終了という感じです。10/15には、どこからか終了を告げる「幻の鐘の音」が聞こえてくる気がしました(^^)
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遊水地での9月の釣りです。
まとめて書きますね。
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■2022/9/3 くもり 水温26.5℃
私の仕掛け:
・磯竿3号4.5m、小型のベイトリール
・大型ヘラウキ、板オモリ
・ライン:ナイロン4号、ハリス:PE3
・ハリ:チヌスレ6号の1本バリのオカルト仕掛け
・エサ:バラケ系のネリエサ
・タナ:90cmの宙
4:30 電気ウキで釣りスタート。
5:10 ウキが見えるようになったので、電気ウキは終了。
6:00 ヒョコヒョコと半目盛りの食い上げから、ストンと2目盛り入る。合わせるとノッた。ガシッと竿が止まる。しばし竿下で引き合った後、左へ右へ、糸鳴りをさせて沖へと良く走る。小さめのハクレンのようだが、トルクがある。慎重に寄せ、Tさんのネットに。
76cmのハクレン
その後、多数のハクレンが水面直下まで浮いてきて、ハフハフしている様子が見える。これは、酸欠という現象が起こる淡水域で生き延びるために、淡水魚だけが身に付けた「鼻上げ」と呼ばれる行動。
これらのハクレンは、まったくエサを食う気は無い。それどころではないのだろう。苦しそうである。
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■2022/9/25
台風による前日までの雨の影響で渡良瀬本流が増水。このため、第1排水門を閉め、遊水地は貯水モードに。遊水地内の道路が冠水。遊水地内に入る道路が閉鎖され、中に入れず。
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■2022/9/30 晴 水温23℃
さて、タイトルの「同じ魚を2度目でキャッチ」という怪現象が起きたのは、この日です。
一度バラした魚が、同じ日のうちに再度アタってきて、2度目で捕まえた・・・そんな話を聞かされたら、まず信じませんよね。私も、釣り場で時々耳にする「とんでも話」の類だろうと考えます。だいたい、どうして同じ魚だとわかるんだと。
しかし、これを実際に目撃してしまったのですよね。事実です。ネタではありません(^^)
この不思議な事をやらかした(?)のはTさん。
Tさんの仕掛け:
・5.4mのべ鯉竿
・大型ヘラウキ
・オモリ:中通し/ナツメ1号
・ライン:ナイロン8号、ハリス:PE4号
・ハリ:鯉針17号の1本バリのオカルト仕掛け
・エサ:グルテン
・タナ:1mの宙
8:20 Tさんにヒット。前触れアタリからしっかり1目盛り入る。合わせが決まった・・・が、次の瞬間、まっすぐ沖に向かって猛ダッシュがかかる。ハクレンにスレ掛かりスイッチが入ったようだ。懸命に竿を立てるTさん。しかし、横から見ていると、「つ」の字のようになっている竿が、そこからさらに引き延ばされ、「¬」のような形に。そのとたん、ヒュンと跳ね上がった。
8号のラインがヨリモドシから切れ、ウキが水面に落ちた。
9:15 4.5mのべ鯉竿/道糸:ナイロン10号に交換して再開していたTさん。ゆっくりスーッと4目盛り入るのに合わせると、これもノッた。
魚は竿下から動かない。今回はスレ掛かりではないと思ったのだが・・・。
水面近くに上がってきたとき、背中へのスレ掛かりなのが見える。しかし、今度は沖への猛ダッシュはかからない。数回、強烈な引きが来たが、しのぎきった。10分ほどのファイトの後、私のかまえるネットに。
102cmのハクレン。
陸に上げて、掛かったハリを外す。
しかし・・・。
1本バリの仕掛けなのに、背中にもう1本ハリがフックしている。
んん?・・・。
見覚えのあるラセンも付いている。
驚いたことに、このもう1本のハリとラセンは1時間前にスレ掛かりで切られたTさん自身の仕掛けだった。
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・・・というわけです。
つまり、このハクレンは一度バラされた魚で、同じ日のうちに再度アタってきて、2度目で捕まえられた・・・というわけです。1時間前に切られた仕掛けが掛かっていたことで、同じ魚だと証明されているのでした。
この日、遊水地でヤル気のあるハクレンは、この一匹しかいなかったのかも知れませんね(^^)
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私の仕掛け:
・磯竿3号4.5m、小型のベイトリール
・大型ヘラウキ、板オモリ
・ライン:ナイロン4号、ハリス:PE3
・ハリ:チヌスレ6号の1本バリのオカルト仕掛け
・エサ:バラケ系のネリエサ
・タナ:90cmの宙
Tさんの仕掛け:
・4.5mのべ鯉竿
・大型ヘラウキ
・オモリ:中通し/ナツメ1号
・ライン:ナイロン10号、ハリス:PE4号
・ハリ:鯉針17号の1本バリのオカルト仕掛け
・エサ:グルテン
・タナ:90cmの宙
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■2022/8/6(土)くもり 水温29℃
AM4:30 釣り開始。
6:00 ようやくウキに動きが出始める。
8:30 仕掛け投入後まもなく、大きな食い上げ。合わせるとノッた。しばし竿下で引き合うが、左へ右へそして沖へと走り始める。こちらも土手上に上がり、足場を確保してやりとり開始。ギャラリーが3人集まってくる。
左の沖へ猛ダッシュがかかり、反転して今度は右へ。10分のファイト後、Tさんのネットにおさまる。ハリは上唇にしっかりフックしていた。
96cmの太いハクレン
8:45 釣り座を離れようとドラグをフリーにしたとたん、大きな消し込みから走り出している。これは22cmのコイだった。リールが少しバックラッシュ。アタってくるタイミングが絶妙すぎる・・・ぼやきが出る(^^)
この日は、ようやく送水ポンプが稼働したようである。
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■2022/8/11(木)晴 水温31℃
AM3:45~9:40 釣果:タモロコ・モツゴ8cm
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■2022/8/20(月)くもり 水温28℃
AM3:55開始。
5:00 それまで動かなかったウキがやたらと動くようになり、納竿まで続く。下記の魚たちが掛かってきたことから、このアタリの正体は、3魚種の連合軍と判明。
・モツゴ6~8cm×5
・タモロコ8cm
・チビ鯉8cm
この、動きまくるウキからハクレンのアタリをとらえるという釣りになった。
5:15 5目盛り出ていたウキがギュンと消し込む。しかし、合わず。
6:10 クッと食い上げの後、ツンと3目盛り入る。今度はノッた! 竿下で引き合い→大きく沖へ走る→少し寄せてくるが、再び沖へ走る・・・と、この日は、ここでTさん到着。
何回か空気を吸わせ、ゆっくり寄せてくるが、網を見て反転。3回目でTさんのネットに無事ランディング。
102cmの太いハクレン
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遊水地の送水ポンプも8/6に動いたものの、その後また停止してしまった感じです。例年なら毎日稼働して、遊水地内の水を循環・濾過させていたのですが・・・。ヒシも相変わらず繁茂していて、これまでのところ厳しいコンディションです。
今シーズン、まだこれからも出撃すると思いますが、今年のこれまでのハクレンの釣果は「9回釣行 計4匹」・・・というわけで、打率4.44割。ここ数年の平均打率「5割」より悪いです。
シーズン終了時点では、どうなってますかね。
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今シーズンも渡良瀬遊水地には通っていましたが、しばらくブログの更新をしていませんでした。今シーズン(2022年)、ここまでの遊水地レンギョ釣りの様子を書いてみようと思います。
前回のブログで書いた6/26以降の渡良瀬遊水地でのレンギョ釣りを、ダイジェストで書いてみます。ほぼ毎週末、Tさんと出撃しています。まずは、7月の釣りです。
私の仕掛け:
・磯竿3号4.5m、小型のベイトリール
・大型ヘラウキ、板オモリ
・ライン:ナイロン4号、ハリス:PE3
・ハリ:チヌスレ6号の1本バリのオカルト仕掛け
・エサ:バラケ系のネリエサ
・タナ:90cmの宙
Tさんの仕掛け:
・4.5mのべ鯉竿
・大型ヘラウキ
・オモリ:中通し/ナツメ1号
・ライン:ナイロン10号、ハリス:PE4号
・ハリ:鯉針17号の1本バリのオカルト仕掛け
・エサ:グルテン
・タナ:90cmの宙
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■2022/7/3(日) 晴 水温29℃
AM2:20 電気ウキで開始するが、日が出るまで全くアタリ無し。
4:30 ウキが2目盛り入り、これはチャネルキャットフィッシュ22cm
5:00 Tさんが到着し、彼も釣り開始。
7:25 Tさんにヒット。1目盛りチクッと入ったアタリをとらえる。あまり沖へは走らず右へ左へ。
やがて、空気を吸わせ、私のかまえるネットに寄せてくる。1回でタモ入れが決まり、無事ランディング。
92cmのハクレン
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■2022/7/9(土) 晴 水温27℃
AM4:00~10:35 釣果なし
8:55 Tさんにヒット。水面直下にハクレンの姿は見えたが、スレ掛かりとわかる。沖に走ったとき、ヒシに絡まれ、抜けた。
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■2022/7/18(月) 晴 水温25℃
7/16に雨で渡良瀬本流が増水したため、第1排水門を閉め、遊水地は貯水モードに入った。その後、一部冠水し、遊水地内に入る道路が閉鎖されるが、7/17に道路の閉鎖は解除された。
一部冠水した影響で、護岸にヌルヌルの泥が乗っている。滑りやすくて、非常に危険。
AM3:15開始。
6:05。4目盛出ていたウキがギュンと消し込み、合わせるとノッた! 竿下でしばし引き合うが、やがて本気を出し、左の沖へダッシュがかかる。水面下に魚影が見え、小さめのハクレンだと分かる。しかし、小回りがききトルクがある。侮れない相手だ。網を見て反転、3回目でTさんのネットに。
75cmのハクレン
遊水地内で、死んで水面に浮いている600匹のハクレンが見つかったのは、この翌日(7/19)のこと。
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■2022/7/24(日) くもり 水温29℃
AM4:00~10:00 釣果なし
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■2022/7/31(日) くもり→晴 水温29℃
AM3:55~10:00 釣果なし
6:30 Tさんにヒット。1目盛りツンでノッた。左へ右へ沖へとよく走り、ほとんど糸鳴りのしっぱなし。3~4回のされそうになるが、何とか止まる。
網を弾かれ、尻尾から入るという、危なっかしいタモ入れになったが、それでも無事ランディング。
93cmのハクレン
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本湖から水路に水を送る「送水ポンプ」の修理工事自体は終わったものの、7月中は一度も稼働しませんでした。遊水地の酸欠状態は続いているようで、厳しいコンディションです。
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今年の春(2022/3/14)、渡良瀬遊水地で数千匹の魚の大量死がありましたが、また渡良瀬遊水地でハクレンの大量死が発生しました。
2022/7/19。遊水地内で、死んで水面に浮いている600匹のハクレンが見つかった。
7/21、死魚の回収を行った。
7/21の日テレニュースでは、利根川上流河川事務所の人がその原因について話しています。
溶存酸素量が低下したことによる「酸欠」が原因で、なぜ酸欠になったは分からないとのこと。
この動画の中で示されている水質データを書き出すと、次の通りです。
7/20 7時45分←大量死が見つかった翌日
pH : 7.3
DO : 1.6
COD : 7.9
SS : 8
7/4 14時35分←問題なかった日
pH : 7.5
DO : 6.0
※あとは指で隠れていて見えず
略語で示されていますので、ここで用語解説をしておきますね。
●pH
これは解説不要ですよね(^^)
酸性 < pH7:中性 < アルカリ性
●DO(Dissolved Oxygen:溶存酸素量)
大気中から水に溶け込んでいる酸素量のこと
●COD(Chemical Oxygen Demand:化学的酸素要求量)
水中に含まれる有機物による汚濁を測る指標。水中の有機物が多いほど、CODの値が高くなる
●SS(Suspended Solids:浮遊物質量)
水の中に含まれる不溶解性物質を指す。水の濁り具合を測る指標
河川などでSSが高い状態になると、次のような問題が発生する
・魚類のエラがふさがれ窒息死
・太陽光線を遮り、藻類の光合成を阻害
・SSが沈むと、底生生物が埋没し、死滅
・有機性物質のSSが堆積すると腐敗し、悪臭が発生
さて、渡良瀬遊水地に適用される環境基準値は下記の通りです。
※環境基準値 湖沼A類型
pH : 6.5~8.5
DO : 7.5mg/L以上
COD : 3mg/L以下
SS : 5mg/L以下
これと、7/20の遊水地の水質を比較すると・・・
<基準値> <7/20の遊水地>
pH : 6.5~8.5・・・・7.3
DO : 7.5mg/L以上・・1.6
COD : 3mg/L以下・・ 7.9
SS : 5mg/L以下・・・・8
・・・pH以外はどれも基準値よりかなり悪い値で、水質が良くないことがわかります。とくに溶存酸素量の値はひどい。
テレビのニュースでは「なぜ酸欠になったは分からない」とのことですが、これは、おそらくこういう事です。
渡良瀬遊水地では、本湖から水路にポンプで送水→その水はヨシ原浄化施設(水槽で言えば濾過槽にあたる)に入る→ここで水がろ過され、酸素が賦活される→その水は再び本湖にそそぐ・・・このような、ろ過システムで水質が維持されます。
ところが、今年は本湖から水路に水を送る「送水ポンプ」の修理工事が行われていました。7月中旬に工事自体は終わったものの、渡良瀬本流の増水などの事情により、今年は、まだ一度も稼働していません。
つまり、遊水地のろ過システムが全く働いていないのですよね。よって、溶存酸素量が低下するのは当然なのではないかと考えています。
ちなみに、溶存酸素量ですが、一般に魚は5mg/L以上で正常に生息でき、4mg/L以下ではストレスを感じ、3mg/Lで他の水域に逃げ出し、2mg/Lでは窒息するので生存できないと言われています。
しかし、ヒメマスは3mg/Lで正常に生息できる一方で、3mg/L以下の水域で釣られるスズキは、掛かった後の引きが非常に弱いなど、低い溶存酸素への耐性は魚種によっても差があるようです。
ハクレンは水通しの良い、酸素の豊富な中層を好んで暮らしています。経験的にも、酸欠には弱い魚だと見ています。他の魚でも死んでしまいそうな、1.6mg/Lでは、とても心配です。
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