ここ7年くらい、私が最もよく使っているハリが「チヌバリ」の6号です。レンギョもコイもソウギョも、このハリで釣ってますし、ヘラブナや西洋ブナ(ブラックバスとも呼ばれる)、ボラ、ニゴイ、ワタカなども、ほぼこのハリでヤっています。
以前良く使っていたのは、ヘラブナ用の「改良スレ:10号」でした。サイズ的にはチヌ6号より若干小さい程度なのですが、なにぶん軸が細い・・。このためレンギョと引き合うと、ハリ伸びはしないものの、瞬間的にハリが「たわむ」感じで、バラシになってしまうことが多かったのですよね。
チヌバリの良いところは、軸太なので大きい魚がかかった時にもハリ伸びや「たわみ」が起きないことです。いつも通販で購入して、ハリスは自分で結んでいます。
写真でわかってしまいますが、ここで(
http://tigerbari.com/barabari/)買うことが多いです。
このお店では、実にいろいろな種類のハリを売っていてチヌバリだけでも、
・チヌ
・チヌ(細)
・チヌ(太)
・チヌ(胴打)
・競技用チヌ
と、複数あります。
私が持っているのは「チヌ」と「チヌ(太)」の2種類ですが、もっぱら「チヌ」の方ばかり使っています。「チヌ(太)」は、「チヌ」では耐えられないような大物のときのためにと思って、用意はしてあるのですが、「チヌ」で間に合ってしまうため、登場機会がありません(^^)
そして、チヌバリにはカエシがあるので、カエシをペンチでつぶして使っています。リリースを前提の釣りをしているので、なるべく手際よくハリを外して、魚を水に帰してやりたいからです。
ところが、前述の通販店で(わりと最近だと思うのですが)
「チヌスレ」というハリが出てきました。ハリの説明にも「鯉、大型ヘラ鮒などに使用する頑丈なスレ針です」となっていて、もはや
「チヌ釣り用ではないチヌバリ」ということのようです。
さっそく購入しました。一本一本カエシをつぶしていた手間がなくなるので、今後の愛用バリになりそうです。このお店、販売が100本単位なので、一袋買うと「使い切れるのか?」と思いますが、まあ、ずっと釣りを続けていれば、やがていつかは使い切るかも知れないと思うことにしています(^^)
「タイガー針」と私は何らの利害関係を持ちませんので、念のため。
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本流用のウキ(レンギョウキというか玉ヘラウキというか)も自作したことだし、しばらく渡良瀬本流で勝負してみたいと思っています。そういうわけで、5/27に出撃しました。
■2018/5/27(日)晴れ 水温22℃
仕掛け
・磯竿3号4.5m、小型のベイトリール
・本流用の自作ウキ
・板オモリ
・ライン:ナイロン4号、ハリス:ナイロン3号
・ハリ:チヌ6(カエシは潰したもの)の2本バリ
・ハリス長:20cmと15cm
・エサ:ブレンドしたネリエサ
・タナ:1mちょうどの宙
5:00に釣り開始。一投めからウキに動きがある。小魚たちが活性化しているようで、エサ落ちが速い。
5:35。エサ落ち目盛近くからフワリという感じで消し込み。合わせるとノッたが、いきなり猛ダッシュで沖へ。
ああ・・これは。
ハクレンのスレがかりのようだ。すごい勢いでラインが引き出されていく。沖へ向かっていたが、方向を転じて下流へと走っていく。その先には水没している巨大な流木がある。そこに入られるのは避けたいので、やや強いテンションをかける。
と・・・。あえなくハリス切れ。う~む、無念。
6:30。完全にエサ落ち目盛りが出て、さらに2分ほど経って釣り座を離れる。腹が減ったのである。土手上に登って、カレーパンを食う。釣り台を離れるときは、ドラグフリーにして、クリックをオンにしておくのは習性になっているので、今回もそうしていたのだが、パンを食べ終えたその時。クリックがギーーーと鳴き、ラインが出て行っている。
「え?」
大慌てで釣り台に駆け戻ると、クリック音は止み、ウキが竿の先10mくらい沖の水面にポッカリ浮きあがってきた。ハリ掛かりはしなかったようだが、すでにエサ落ちから10分以上は経過している。下流ではなく沖に向かって引かれているので、水中を流れてきたゴミの仕業というわけではない。空バリに何者かがフックしたのだろうか? 不思議な出来事だった。
6:35。その次投。ウキがなじんだ直後、ギュンと消し込み、同時に竿先も絞り込まれていく。一応、合わせを入れるが、合わせるまでもなく、すでに魚は走っている。
ああ・・これも。
アタリといい手応えといい、ハクレンのスレがかりっぽい。沖へは向かわずに岸際を上流へ向かって一気に走っていく。
と・・・。2分間ほど引き合ったところで、バレた。ハクレンのウロコが1枚、ハリに付いてきた。やはり、スレがかりだったようだ。
まあ、気を取り直して。
と言いたいところだが、ここからアタリが遠のいてしまい、本日は敗戦濃厚な気分がただよう。
しかし・・・。
10:10。トップが4目盛り出ているところからスーッと2目盛入る。小魚のアタリとさして違いはないが。一応合わせると、ノッた。根掛かりしたように、竿下から動かない。よし、と思う。これは、スレがかりではない。
しばらく後、気が付いたかのように、一気に走り出す。上流へ沖へ下流へ、また上流へと走る。下流には巨大な流木があるので、なるべく上流方向に走らせてヤリトリ。なかなか姿を見せない。
15分後。ようやく姿を見せ、1回空気を吸わせたが、まだまだパワーを残している。2回め、3回めと空気を吸わせ、無事ランディング。90cmのハクレンだった。川面を渡ってくる穏やかな風が心地よい。
・・・というわけで、自作した本流用の「玉ヘラウキ」で2匹目のハクレンを捕まえました。実際にこのウキを使い込んでみての感想ですが、なかなか優秀ですよ(^^)
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ハクレンは中層魚なので、釣るにはウキで宙を狙いたいわけです。流れがほとんどない場所であれば、大型のヘラウキを使えば良いのですが、けっこう流れが強い場所では、ヘラウキでやるのは無理があります。
流れが強いポイントでは、仕掛けを投入するとすぐに流れきってしまうので、その流れ切った状態でキープするような釣り方、仕掛けを流れに「たなびかせた」形での釣り方となります。
ウキが水流に負けて倒れてしまうのはまだしも、ヨリモドシもエサも流れにあおられて、横一直線になってしまっては、釣りになりません。エサの位置は狙いのタナまで沈める必要があります。
私がヤっている本流のポイントでは、サイズでいうと1号弱相当の重さのオモリを付ければ、流れに押されても狙ったタナに沈んでいてくれますが、1号のオモリを背負えるヘラウキを私は持っていませんし、また、釣具屋でも見たことはありません。そこで、ウキを自作することにしました。
1号のオモリを背負える・・・となると、玉ウキならOKです。玉ウキにはいろいろなサイズがあり、ちょうど良いサイズのものが選べます。
しかし、
玉ウキには大きな問題があります。
・レンギョの微妙なアタリがわからない
・エサ落ちがわからない
この問題を解消するために、
玉ウキにヘラウキのトップを付けることにしました。
作り方は簡単です。
1.まず、短いトップとブランコ付きの玉ウキを買ってきます。
2.短いトップの先端にある小さな球をニッパーなどで切り落とします。
3.切った角がとがっているので、ヤスリで丸めます。
4.発泡スチロール用接着剤を玉ウキ側の短いトップに塗り、ヘラウキのトップを差し込んで接着します。
作業上の注意点は、「発泡スチロール用接着剤」を使うという所くらいでしょうか。ヘラウキのトップには、溶剤で溶ける素材のものがあり、以前、塩ビ用接着剤を使ったら溶けてしまったことがありました。もったいないことをしました(^^;
また、玉ウキなのだから当然ですが、ボディがいかにも玉ウキ然としているのがイヤだという場合は、玉ウキの部分を好きな色に塗るのもアリです。1つめの写真は玉ウキ部分をマニュキュア(100均のもの)で塗色しています。まあ、釣果には関係の無い話です。
さて、このウキの使い方ですが、玉ウキの部分は完全に水中に沈め、ヘラウキのトップだけを水面上に出すようにオモリで調節します。
こうすると、玉ウキの浮力がオモリの負荷で相殺されるので、
エサ落ちが目盛りでハッキリわかるんですよね。また、通常のヘラウキより感度は落ちるのでしょうが、
ハクレンの微妙なアタリもちゃんと取れました。
また、同一の体積(つまり浮力)に対する表面積でいうと、玉ウキの方が表面積が小さいので、水流が当たる面積も少なくて済みます。
仮に、直径2センチの玉ウキがあったとして、その表面積と体積は次の通りです。
・表面積:4*3.14*10*10 = 1256mm2
・体積:4/3*3.14*10*10*10 = 4187mm3
ヘラウキのボディを円柱と考え、その太さを直径5ミリとすると、直径2センチの玉ウキと同じ浮力(体積)を持つヘラウキのボディの長さは
4187÷3.14÷6.25 = 213mm
です。
つまり、太さ5ミリ・長さ21.3センチのボディのヘラウキと2センチの玉ウキとが同等の浮力ということです。そして、このヘラウキ(円柱)の側面積は
2*3.14*2.5*213 =3344mm2
です。
流れが当たるのは片側の半面と考えて、2で割って
玉ウキ:628mm2
ヘラウキ:1672mm2
となります。このように、流れが当たる面積が、3倍近く違いますね。
流れの影響を受けにくく、大きな浮力を持ち、かつ、感度もそこそこ良いウキということで考えてみたのですが、人の考えることは似ていると見え、既に同じコンセプトのウキがあるのを、後で知りました。
「かんざしウキ」と言うそうですね。でも、私の
「玉ヘラウキ」の方が、作り方は全然簡単ですが(^^)
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このところ、渡良瀬本流に続けて出撃しています。2018/5/5に渡良瀬本流で105cmのハクレンを捕まえましたが、このときは「ブッコミみたいな底釣りで、エサはパン」という、およそハクレンが釣れるような釣り方ではない、実にありえない釣果でした。
でも、いることはわかったので、ハクレンが釣れるような釣り方でやろうと思いました。ハクレンは中層魚なので、ウキで宙を狙いたいわけですが、本流はけっこう流れが強く、いつものヘラウキでやるのは無理があります。そこで、ウキを自作。このウキの話は次の記事で書きますね。
さて、先日の釣りですが・・・
■2018/5/18(金)晴れ 水温24℃
仕掛け
・磯竿3号4.5m、小型のベイトリール
・本流用に自作したウキ
・板オモリ
・ライン:ナイロン4号、ハリス:ナイロン3号
・ハリ:チヌ6(カエシは潰したもの)の2本バリ
・ハリス長:20cmと15cm
・エサ:ブレンドしたネリエサ
・タナ:1mちょうどの宙
5:50釣り開始。仕掛けを投入すると、すぐに流れきってしまう。その流れ切った状態でキープするような釣り方となる。
6:55にアタリが出始め、9:50からアタリが活発化してくる。まあしかし、このアタリは、ほとんどが小魚たちのもののようだ。
10:35。6目盛り出ていたトップがズンと3目盛り入る。合わせると、根がかりしたかのような感覚で、竿がガシッと止まる。すぐには走り出さず、竿下から動かない。これは、スレがかりではなく、ちゃんと口にフックしたときの手応え。よしよし、と思う。
しばらく、竿下で引き合った後、一気に沖へと走り出す。キュ-ンとラインが糸鳴りする。ここからがファイト開始である。強い引きに合わせてラインを引き出させ、あるいは竿でため、少しづつ寄せてくる。7~8分のヤリトリで、無事ランディング。そして獲物は・・・79cmのハクレン。ハリは上唇にしっかりフックしていた。
・・・という感じでした。
80cmに1cm足りない、やや小ぶりなハクレンでした。でも、80cmいかないサイズというのも、わりと珍しいのですよ。川を遡上してくる個体はみな、産卵&放精が可能な成魚なので、ほぼ80cm以上のサイズになっています。
ともあれ、今回は「ありえない釣果」ではなく、「しかるべき釣り方」でハクレンを捕まえました(^^)
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釣り場で、じつに良く耳にする言葉に「いや~。ここも昔は良かったが、年々ダメになってきているよ」というのがあります。渡良瀬遊水地の釣り人からも、利根川、荒川、霞ヶ浦、北浦で釣りをしている人たちからも、この言葉を聞いたことがあります。
まあ、釣り人たちが交わす常套句というやつなのでしょうが、実際のところ、どうなのでしょうね。
水質悪化、外来魚の増大による対象魚の減少、釣り人の増加による場荒れなどによって、その釣り場が本当に年々悪くなっている場合もあるかもしれません。しかし、ただの気のせいということもあるような気もします。
天候、水温、水質、時期、魚の高活性(産卵の前とか)などの要素が偶然すべてうまく重なって、数年に一度の爆釣。こんな経験をしたりすると、どうしてもその記憶に引っ張られ、それが「良い釣り」の基準になっている場合があります。「記録より記憶」というやつです。
やはり、記録に基づかないと本当のところはわからないと思います。
さて、ここ数年の渡良瀬遊水地でのレンギョ釣りはどうなのか。あくまでも私の釣り記録ですが、振り返ってみたいと思います。
私がやっているのは淡水五目釣りですが、ここではレンギョに関してだけの釣果(匹数)を示しています。あまり古い記録もナニだと思うので、ここ7年間(2011~2017年)をまとめてみました。
2011年
13回釣行 計:10匹
1回あたり平均:0.77匹
1回あたり最多:3匹
2012年
17回釣行 計:9匹
1回あたり平均:0.53匹
1回あたり最多:3匹
2013年
12回釣行 計:6匹
1回あたり平均:0.50匹
1回あたり最多:2匹
2014年
23回釣行 計:14匹
1回あたり平均:0.61匹
1回あたり最多:2匹
2015年
10回釣行 計:5匹
1回あたり平均:0.50匹
1回あたり最多:1匹
2016年
16回釣行 計:0匹
1回あたり平均:0匹
1回あたり最多:0匹
2017年
16回釣行 計:8匹
1回あたり平均:0.50匹
1回あたり最多:2匹
・・・というわけで、1釣行あたりの平均匹数(打率に当たるもの)に着目してみると・・。
2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
0.77 ⇒ 0.53 ⇒ 0.50 ⇒ 0.61 ⇒ 0.50 ⇒ 0 ⇒ 0.50
2016年を除外すると、2011年が少し良かったようですが、2012~2017年は「ほぼ2回に1匹釣れる」といった感じで、さしたる違いは無いようです。
ただし、2016年は全く違いました。レンギョに関しては年間の釣果ゼロ。したがって、打率もゼロです。
遊水地のレンギョ釣りに関していうと、年々悪くなったではなく、2016年はそれまでと一変して悪くなった・・・ということです。
2015年9月10日に鬼怒川が決壊した水害がありましたが、このとき、渡良瀬遊水地も全面冠水し、普段は陸地である部分も含め遊水地内すべてが水没しました。その日から2016年いっぱい、レンギョは1匹も釣れませんでした。
だから、どうもこの日(2015年9月10日)から遊水地の状況が一変したように思います。
2017年、ふたたびレンギョ含みの五目釣りが楽しめる遊水地に戻ってくれましたが、それまでには無かった水草が繁茂するようになってしまい、それが年々増殖していっているのが不安なところです。
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