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本流用のウキ(レンギョウキというか玉ヘラウキというか)も自作したことだし、しばらく渡良瀬本流で勝負してみたいと思っています。そういうわけで、5/27に出撃しました。
■2018/5/27(日)晴れ 水温22℃
仕掛け・磯竿3号4.5m、小型のベイトリール・本流用の自作ウキ・板オモリ・ライン:ナイロン4号、ハリス:ナイロン3号・ハリ:チヌ6(カエシは潰したもの)の2本バリ・ハリス長:20cmと15cm・エサ:ブレンドしたネリエサ・タナ:1mちょうどの宙
5:00に釣り開始。一投めからウキに動きがある。小魚たちが活性化しているようで、エサ落ちが速い。
5:35。エサ落ち目盛近くからフワリという感じで消し込み。合わせるとノッたが、いきなり猛ダッシュで沖へ。ああ・・これは。ハクレンのスレがかりのようだ。すごい勢いでラインが引き出されていく。沖へ向かっていたが、方向を転じて下流へと走っていく。その先には水没している巨大な流木がある。そこに入られるのは避けたいので、やや強いテンションをかける。
と・・・。あえなくハリス切れ。う~む、無念。
6:30。完全にエサ落ち目盛りが出て、さらに2分ほど経って釣り座を離れる。腹が減ったのである。土手上に登って、カレーパンを食う。釣り台を離れるときは、ドラグフリーにして、クリックをオンにしておくのは習性になっているので、今回もそうしていたのだが、パンを食べ終えたその時。クリックがギーーーと鳴き、ラインが出て行っている。「え?」 大慌てで釣り台に駆け戻ると、クリック音は止み、ウキが竿の先10mくらい沖の水面にポッカリ浮きあがってきた。ハリ掛かりはしなかったようだが、すでにエサ落ちから10分以上は経過している。下流ではなく沖に向かって引かれているので、水中を流れてきたゴミの仕業というわけではない。空バリに何者かがフックしたのだろうか? 不思議な出来事だった。
6:35。その次投。ウキがなじんだ直後、ギュンと消し込み、同時に竿先も絞り込まれていく。一応、合わせを入れるが、合わせるまでもなく、すでに魚は走っている。ああ・・これも。アタリといい手応えといい、ハクレンのスレがかりっぽい。沖へは向かわずに岸際を上流へ向かって一気に走っていく。
と・・・。2分間ほど引き合ったところで、バレた。ハクレンのウロコが1枚、ハリに付いてきた。やはり、スレがかりだったようだ。
まあ、気を取り直して。と言いたいところだが、ここからアタリが遠のいてしまい、本日は敗戦濃厚な気分がただよう。
しかし・・・。
10:10。トップが4目盛り出ているところからスーッと2目盛入る。小魚のアタリとさして違いはないが。一応合わせると、ノッた。根掛かりしたように、竿下から動かない。よし、と思う。これは、スレがかりではない。
しばらく後、気が付いたかのように、一気に走り出す。上流へ沖へ下流へ、また上流へと走る。下流には巨大な流木があるので、なるべく上流方向に走らせてヤリトリ。なかなか姿を見せない。
15分後。ようやく姿を見せ、1回空気を吸わせたが、まだまだパワーを残している。2回め、3回めと空気を吸わせ、無事ランディング。90cmのハクレンだった。川面を渡ってくる穏やかな風が心地よい。
このところ、渡良瀬本流に続けて出撃しています。2018/5/5に渡良瀬本流で105cmのハクレンを捕まえましたが、このときは「ブッコミみたいな底釣りで、エサはパン」という、およそハクレンが釣れるような釣り方ではない、実にありえない釣果でした。
でも、いることはわかったので、ハクレンが釣れるような釣り方でやろうと思いました。ハクレンは中層魚なので、ウキで宙を狙いたいわけですが、本流はけっこう流れが強く、いつものヘラウキでやるのは無理があります。そこで、ウキを自作。このウキの話は次の記事で書きますね。
さて、先日の釣りですが・・・
■2018/5/18(金)晴れ 水温24℃
仕掛け・磯竿3号4.5m、小型のベイトリール・本流用に自作したウキ・板オモリ・ライン:ナイロン4号、ハリス:ナイロン3号・ハリ:チヌ6(カエシは潰したもの)の2本バリ・ハリス長:20cmと15cm・エサ:ブレンドしたネリエサ・タナ:1mちょうどの宙
5:50釣り開始。仕掛けを投入すると、すぐに流れきってしまう。その流れ切った状態でキープするような釣り方となる。
6:55にアタリが出始め、9:50からアタリが活発化してくる。まあしかし、このアタリは、ほとんどが小魚たちのもののようだ。
10:35。6目盛り出ていたトップがズンと3目盛り入る。合わせると、根がかりしたかのような感覚で、竿がガシッと止まる。すぐには走り出さず、竿下から動かない。これは、スレがかりではなく、ちゃんと口にフックしたときの手応え。よしよし、と思う。
しばらく、竿下で引き合った後、一気に沖へと走り出す。キュ-ンとラインが糸鳴りする。ここからがファイト開始である。強い引きに合わせてラインを引き出させ、あるいは竿でため、少しづつ寄せてくる。7~8分のヤリトリで、無事ランディング。そして獲物は・・・79cmのハクレン。ハリは上唇にしっかりフックしていた。
・・・という感じでした。
ともあれ、今回は「ありえない釣果」ではなく、「しかるべき釣り方」でハクレンを捕まえました(^^)
釣り場で、じつに良く耳にする言葉に「いや~。ここも昔は良かったが、年々ダメになってきているよ」というのがあります。渡良瀬遊水地の釣り人からも、利根川、荒川、霞ヶ浦、北浦で釣りをしている人たちからも、この言葉を聞いたことがあります。
まあ、釣り人たちが交わす常套句というやつなのでしょうが、実際のところ、どうなのでしょうね。
水質悪化、外来魚の増大による対象魚の減少、釣り人の増加による場荒れなどによって、その釣り場が本当に年々悪くなっている場合もあるかもしれません。しかし、ただの気のせいということもあるような気もします。
天候、水温、水質、時期、魚の高活性(産卵の前とか)などの要素が偶然すべてうまく重なって、数年に一度の爆釣。こんな経験をしたりすると、どうしてもその記憶に引っ張られ、それが「良い釣り」の基準になっている場合があります。「記録より記憶」というやつです。
やはり、記録に基づかないと本当のところはわからないと思います。
さて、ここ数年の渡良瀬遊水地でのレンギョ釣りはどうなのか。あくまでも私の釣り記録ですが、振り返ってみたいと思います。
私がやっているのは淡水五目釣りですが、ここではレンギョに関してだけの釣果(匹数)を示しています。あまり古い記録もナニだと思うので、ここ7年間(2011~2017年)をまとめてみました。
2011年13回釣行 計:10匹1回あたり平均:0.77匹1回あたり最多:3匹
2012年17回釣行 計:9匹1回あたり平均:0.53匹1回あたり最多:3匹
2013年12回釣行 計:6匹1回あたり平均:0.50匹1回あたり最多:2匹
2014年23回釣行 計:14匹1回あたり平均:0.61匹1回あたり最多:2匹
2015年10回釣行 計:5匹1回あたり平均:0.50匹1回あたり最多:1匹
2016年16回釣行 計:0匹1回あたり平均:0匹1回あたり最多:0匹
2017年16回釣行 計:8匹1回あたり平均:0.50匹1回あたり最多:2匹
・・・というわけで、1釣行あたりの平均匹数(打率に当たるもの)に着目してみると・・。 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 0.77 ⇒ 0.53 ⇒ 0.50 ⇒ 0.61 ⇒ 0.50 ⇒ 0 ⇒ 0.50
2016年を除外すると、2011年が少し良かったようですが、2012~2017年は「ほぼ2回に1匹釣れる」といった感じで、さしたる違いは無いようです。ただし、2016年は全く違いました。レンギョに関しては年間の釣果ゼロ。したがって、打率もゼロです。
遊水地のレンギョ釣りに関していうと、年々悪くなったではなく、2016年はそれまでと一変して悪くなった・・・ということです。
2015年9月10日に鬼怒川が決壊した水害がありましたが、このとき、渡良瀬遊水地も全面冠水し、普段は陸地である部分も含め遊水地内すべてが水没しました。その日から2016年いっぱい、レンギョは1匹も釣れませんでした。
だから、どうもこの日(2015年9月10日)から遊水地の状況が一変したように思います。
2017年、ふたたびレンギョ含みの五目釣りが楽しめる遊水地に戻ってくれましたが、それまでには無かった水草が繁茂するようになってしまい、それが年々増殖していっているのが不安なところです。
「水深」と「水位」について書いてみたいと思います。釣り人の会話においては、通常どちらも同じ意味で使われているような気がしますが、実際は、この両者は全く別物のようです。
●水深:水底から水面までの距離。いわゆる深さを表す言葉
しかし、「水位」はそうではありません。
●水位:ある基準点から水面までの垂直方向の距離。いわば高さを表す言葉
・・ということなんですね。「標高」という言葉に近い概念のようです。
つまり、ある湖において、どの地点でも「水位」は同じですが、浅瀬だったり深場だったり、場所ごとに「水深」は異なります。
だから・・・ですね。「昨日より水位が上がった」は、水深が深くなったと同じ意味でOKですが、「Aの沼よりBの沼の方が水位が高い」かどうかは、一般人にはなかなか分からないと言うわけです。そして、かりに水位の高いのがB沼だとして、その沼の方が、ヒタヒタしか水のない浅い沼かもしれません。
まあでも・・・。釣りで興味があるのは水深であって水位ではありませんよね。
ところが、渡良瀬遊水地の状況について、河川管理事務所に問い合わせて分かるのは水位の方だけです。よって、水位から、いつものポイントの水深はこのくらいかなと推測するしかありません。
渡良瀬遊水地では、満水時の水位は「YP15」です。
これは水面の位置が、江戸川基準面から15m高いという意味です。YPはYedogawa Peilの略で、千葉県浦安市堀江に設置された水準標石の高さが基準点(江戸川基準面)となっているようです。江戸川・利根川水系は、もっぱらこのYPという基準が水位には使われています。
しかし、毎年7月1日からは夏期制限水位となり、遊水地の満水時水位は「YP11.5」に下がります。このため、6月中旬からは水を抜き始め、YP15からYP11.5まで水位を下げていきます。
4~5月頃せっせと入れた水を、はや6月には抜かなければならない・・・このような事情があるためか、遊水地ではYP15まで入れず、その手前の水位で折り返してしまうこともあります。
実際、去年(2017年)はYP13まで入ったところで、今度はYP11.5を目指して水を抜き始めました。
で・・・。肝心の水深ですが、遊水地も浅場や深場、さまざまです。私はなるべく深場を選んでいて、YP11.5の水位のとき、3~4mの水深になる場所であればレンギョも狙えるポイントだと思います。にほんブログ村
渡良瀬遊水地の現在の貯水率は40%台。本湖(谷中湖)や水路には、まだあまり水が入っていません。そこで昨日は、貯水率など気にしなくて良い渡良瀬本流に出撃。本流はけっこう流れが強くてウキ釣りはヤリにくいため、大きめのオモリをつけたミャク釣りでやることにしました。
さて、昨日の釣りですが・・・
・2018/5/5(土)晴れ 水温18℃仕掛け:2.1mリール竿、道糸5号/ハリス4号、ナツメ型オモリ10号/中通し、ハリはチヌ6の2本バリ
この仕掛けだと、ブッコミ釣りとどう違うのか・・・といった感じはするが、・竿は2本。・竿先を目で見てアタリを取る。という釣り方なので、あくまでもミャク釣りだと思っている。
5:30に釣り開始。エサは食パン。岸から20mほど先に投入した。
この仕掛けと釣り方で、何を狙っているのかと問われれば、もちろん「五目狙い」である。渡良瀬本流での、これまでの私の経験で、ニゴイ、ワタカ、チャネルキャットフィッシュ(CC)がパンに掛かってきているので、これらにコイ、フナ、ウグイなどを加えれば五目になり、あと、わずかに期待される最大の大物はソウギョかな・・という実にアバウトなコンセプトである。
しかし、全くアタリが無い・・・とてもヒマである。
ときどき飛来しては土手の上の方に舞い降り、何かを狙うかのようにこちらの様子をうかがうカラスを追い払う以外、特にすることもなくボケーッとしていたが・・。
8:50。1本の竿の竿先が2~3cmおじぎをし、戻る。ラインがフワッと緩み、仕掛けが下流に移動していく。ドラグはユルユルなのに全くラインは引き出されない。これは、水中を流れてきた何かのゴミが引っかかって、仕掛けが流された・・・と、そんな感じである。
放っておいて根がかりするのもイヤなので、竿をあおってリールを巻き始める。少し重い手応えなので、「やはりゴミが絡んだか」とリールを巻いてくると、突然ガクンと竿が止まり、ものすごい勢いでラインが走り始める。ジージージーとドラグが鳴きラインが引き出され続ける。ラインブレイクしない範囲でドラグを締め、微調整はサミングで行うが、全く止まる気配はない。
流心を越えたはるか沖、もう向う岸の方が近い辺りの水面が割れ、バシュッとしぶきが上がる。糸鳴りがする。ラインの出を止めるのが精一杯で、全く巻けない。100m巻いてあるラインが80mは引き出されていて、のこり20m。ひさびさに恐怖感を覚える。
このままの状態で、5分、10分と耐えていると、80m下流のこちら側の岸へ魚が寄ってきた。ようやく走りが止まったが、しかし、そこはテトラ地帯。10cmほど水面から頭を出したテトラがたくさん沈められている。テトラに絡まれたことを心配しつつ、リールをどんどん巻きながら下流に歩いていく。
やはり、水上に頭を出しているテトラのうち、もっとも沖にあるテトラの上にラインが引っかかっている。魚と引き合うたびにギコギコとラインが削れる。これはまずい。何とかならないかと、右に移動したり左に移動したりしてテンションをかけていると、引っかかっている箇所が、ようやく外れた。
ちょうど釣りに来ていた他のグループの人がタモ入れしてくれて、無事ランディング。25分のファイトだった。そして、獲物は、105cmのハクレン。
ハリは1本が唇にかかり、もう一本が背ビレに掛かっていた。しかし、唇に掛かった方はハリス切れしており、後半は背ビレにフックしたハリだけでヤリトリしていたことになる。
・・・という顛末でした。
空いている方のハリが、背ビレに掛かって、ハクレンの「スレがかりスイッチ」が入ったのでしょうね。しかし、本流の流れに乗ったハクレンの猛ダッシュは、すさまじいものでした。
しかし・・・。ブッコミのような底釣りで、パンで、釣れた魚がハクレンて。およそ、ありえないような話なんですが(^^)
オモリを底に付ける釣り方でハクレンが釣れたのは、これまでにまだ2~3回。パンで、というのは初めてでした。
あ。もう一つ話があります。
このハクレンとの戦いを終えて、釣り座に戻ってみると、エサのパンがきれいさっぱり無くなっていました。例のカラスが残らず平らげ、ゆうゆうと飛び去っていったのでした。ううむ、敵もスキをのがさんな。
というわけで、この日の釣りは、ここで強制終了となりました(^^;にほんブログ村