腐っても鯛と言いますが、「鯉バラケ」の場合はどうなのかというお話です。
私が以前、レンギョ釣りに愛用していたネリエサがマルキューの「鯉バラケ」というエサでした。
しかし、このエサは2012年11月末に廃版になってしまいました。そのときのことは
『さよなら「鯉バラケ」』という記事で書きました。
今年は2021年。廃版になってかれこれ9年経ちますが、先日、とある釣具屋で一袋だけ売れ残っていたと、友人が「鯉バラケ」を買ってきてくれました。
ネリエサが保つのは封を切らない状態で1年。かつ、温度差の少ない冷暗所に保管できて、なんとか2年・・・と言われています。それが9年。「どうかな~?」と思いつつ、開封してみると、「うっ。カビくさい」
粉なので、腐ったというと語弊があるかもしれませんが、でもまあ完全に劣化した状態です。かつて馴染んだ良い香りは全くしません。
ここで、どうするかです。
友人の好意はそれはそれとして、明らかにダメな感じのするエサを使うことで、一回の釣行を無駄にしたくはない。袋ごと捨てる・・・というのが常識的な判断かと思います。
しかし、私はこれを使い切ろうと決心しました。その理由は・・・
●嗅覚と味覚において、人間の感じ方と魚の感じ方には大きな隔たりがあること
ホルマリン漬けの魚の切り身を食ってくる魚がいたり、マルピューの「ダニジ吸い込み」という、ひどい悪臭のするエサを鯉が食ってきたりする。とすれば、このエサのニオイや味も魚がどう感じるかはわからない
●ジオスミンのニオイを魚は忌避しないこと
ジオスミン(ゲオスミン、ジェオスミンとも)は藍藻類や放線菌によって生成されるカビ臭の正体で、淡水域のどこにでも存在する。魚たちは、このニオイを認識はするものの避けることはない。とすれば、カビくさいのはマイナス要因にはならないハズ
・・・というものです。
それと、「鯉バラケ」に最後の花道を作ってやろうという気持ちもありました。
そこで、これを使ってみたわけですが、さて、釣れたのかどうか。
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