以前、「エサとしてのパンについての考察」という記事を書きましたが、その続編のような感じです。その後もパンはわりと良く使っていて、いくつか気付いた点を書いてみたいと思います。あくまでも『私の場合は、こうしている』というお話です。
■お気に入りのパンの銘柄
iyoshiさんがパンの銘柄について詳しいレポート記事「どんな食パンだったら鯉釣りに向いているのか?」を書いてくれていて、賛同する部分が多々ありました。しかし、銘柄ランキングに関しては、好みが違う所もあり、iyoshiさんのランキング1位「山崎パン:ふんわり食パン」は、私にとってはダメな方に入ってしまうんですよね。
それは、「耳」が無いようなパンだからです。耳の部分も身の部分(内側の白い部分)とほぼ同様な感じのパンです。私の釣り方では「耳」も重要なので、これは困るからです。
私のお気に入り銘柄は、
1.フジパン:本仕込
1.(同着)ツライアル(スーパー)のオリジナル食パン
2.山崎パン:超芳醇
3.Pasco:超熟
私にとってのダメな銘柄は、
1.山崎パン:ふんわり食パン
2.トップバリュ:毎日の食卓
・・・といった感じです。
■何枚切りが良いか
私の場合は、6枚切りです。
よく使うチヌ6のハリには、この厚みがベストマッチ。8枚切りでは薄すぎ、5枚切りでは厚すぎます。
■ハリに付ける大きさ
あまりエサが大きいと、アタリがあってもハリ掛かりしない・・ということが多くなりますので、適度な大きさが大切かと思います。
私は、下の図に示したようにパンをちぎっていきます。
①青い線のように、パンの4つの角をちぎり取る
②次に、残った4辺の耳を取り去る。赤い枠で示したように、身の部分が四角く残る
③この身の部分を、タテに6つに裂く。指1本の幅で裂くと、ちょうど6本になる
④この6本をそれぞれ半分にちぎる。これでエサ1つ分になる
この状態になったパンを、半分にたたみ、さらに半分にたたみ、ギュッと軽くつぶして、ハリ付けします。iyoshiさんの付けエサより若干大きめかもしれません(「鯉釣りのパンエサについて」)。
小魚のエサ取りが激しいときや、ちょいキャストして待ちたいような場合には、最後の④はやらずに、長いままの1本をつぶしながらグルグルとロールケーキのように巻いていき、最後にもう一度ギュッとつぶして形を整えます。
■身を使うか耳を使うか
両方使います。
メインは身の方ですが、日によって、あるいは場所によっては、耳の方がアタリエサになることもあります。なので、どちらが良いのか、いつも両方を試しています。身の方がアタるときは耳をコマセに。耳の方が当たるときは、身の方をコマセにします。
■耳の効果
ボイリーを使う人はご存知だと思います。多くのボイリーは底に沈むタイプですが、「ポップアップ」と呼ばれる、浮き上がるタイプのボイリーもあります。
ポップアップは底から少し浮かせて使います。ポップアップの利点は「目立つ」ところ。底から少し浮かんだところで、フワフワ、ユラユラと水の動きに合わせて動くため、これがコイにアピールし、触発されたコイが食ってくるという仕組みです。
また、底がやわらかい泥でオモリやエサが埋まってしまうような所でも、ポップアップボイリーなら、底の上に漂うようにさせることもできます。
パンの耳は浮くのです。水面のエサを食べているコイを狙う、「浮かせ釣り」のときはもちろん、底釣りでも、ポップアップボイリーと同等のコンセプトで使うことができます。耳も重要なエサで、コマセだけに使うのは、もったいないと思っています。
■パンの保存法
私の場合は一回の釣行で、6枚切りのパンのうち3枚あれば、足りてしまうのですよね。そうすると、残り半分のパンはどうするか。また明日使うのなら、そのまま持ち帰ればよいですが、次の釣行が1週間後では、パサパサなってしまい、もはや使い物にならないのです。
そこで保存法を考えました。
パンを買って来たらすぐ、3枚ずつポリ袋に入れ、1つは釣り場に持っていき、もう1つは冷蔵庫の冷蔵室ではなく、「フリーザー」に入れてしまいます。このときのポイントは、ポリ袋内の余分な空気はなるべく追い出し、袋の口を針金入りのビニールひもなどで固く括ってしまうことです。
そして、凍ったパンの解凍ですが、自然解凍はダメです。パサパサな部分とベチャベチャな部分だけの、どちらも使えない状態になってしまいます。
解凍には電子レンジを使います。「解凍モード」ではなく、食品を温めるときの通常モードです。ポリ袋のまま平置きにして30秒、ひっくり返して、もう30秒です。最初の30秒時点では、一番上の1枚は温かく、一番下の1枚はまだ凍った状態なので、ひっくり返す必要があります。片面だけで60秒は、熱の入り方が片寄るためNGです。ちなみに1000Wの電子レンジを使っています。500Wの場合は40秒ずつ位かもしれません。
このような冷凍保存にすると、1~2か月は余裕でキープできます。
■釣り場での保存
釣り場で釣りをしている最中も、パンはどんどん乾燥してパサついていきます。パンを取り出したら、ポリ袋の口を(毎回しばるのは面倒なので)2~3回ひねって密封しておきます。
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