渡良瀬遊水地の現在の貯水率は40%台。本湖(谷中湖)や水路には、まだあまり水が入っていません。そこで昨日は、貯水率など気にしなくて良い渡良瀬本流に出撃。本流はけっこう流れが強くてウキ釣りはヤリにくいため、大きめのオモリをつけたミャク釣りでやることにしました。
さて、昨日の釣りですが・・・
・2018/5/5(土)晴れ 水温18℃
仕掛け:2.1mリール竿、道糸5号/ハリス4号、ナツメ型オモリ10号/中通し、ハリはチヌ6の2本バリ
この仕掛けだと、ブッコミ釣りとどう違うのか・・・といった感じはするが、
・竿は2本。
・竿先を目で見てアタリを取る。
という釣り方なので、あくまでもミャク釣りだと思っている。
5:30に釣り開始。エサは食パン。岸から20mほど先に投入した。
この仕掛けと釣り方で、何を狙っているのかと問われれば、もちろん「五目狙い」である。渡良瀬本流での、これまでの私の経験で、ニゴイ、ワタカ、チャネルキャットフィッシュ(CC)がパンに掛かってきているので、これらにコイ、フナ、ウグイなどを加えれば五目になり、あと、わずかに期待される最大の大物はソウギョかな・・という実にアバウトなコンセプトである。
しかし、全くアタリが無い・・・とてもヒマである。
ときどき飛来しては土手の上の方に舞い降り、何かを狙うかのようにこちらの様子をうかがうカラスを追い払う以外、特にすることもなくボケーッとしていたが・・。
8:50。1本の竿の竿先が2~3cmおじぎをし、戻る。ラインがフワッと緩み、仕掛けが下流に移動していく。ドラグはユルユルなのに全くラインは引き出されない。これは、水中を流れてきた何かのゴミが引っかかって、仕掛けが流された・・・と、そんな感じである。
放っておいて根がかりするのもイヤなので、竿をあおってリールを巻き始める。少し重い手応えなので、「やはりゴミが絡んだか」とリールを巻いてくると、突然ガクンと竿が止まり、ものすごい勢いでラインが走り始める。ジージージーとドラグが鳴きラインが引き出され続ける。ラインブレイクしない範囲でドラグを締め、微調整はサミングで行うが、全く止まる気配はない。
流心を越えたはるか沖、もう向う岸の方が近い辺りの水面が割れ、バシュッとしぶきが上がる。糸鳴りがする。ラインの出を止めるのが精一杯で、全く巻けない。100m巻いてあるラインが80mは引き出されていて、のこり20m。ひさびさに恐怖感を覚える。
このままの状態で、5分、10分と耐えていると、80m下流のこちら側の岸へ魚が寄ってきた。ようやく走りが止まったが、しかし、そこはテトラ地帯。10cmほど水面から頭を出したテトラがたくさん沈められている。テトラに絡まれたことを心配しつつ、リールをどんどん巻きながら下流に歩いていく。
やはり、水上に頭を出しているテトラのうち、もっとも沖にあるテトラの上にラインが引っかかっている。魚と引き合うたびにギコギコとラインが削れる。これはまずい。何とかならないかと、右に移動したり左に移動したりしてテンションをかけていると、引っかかっている箇所が、ようやく外れた。
ちょうど釣りに来ていた他のグループの人がタモ入れしてくれて、無事ランディング。25分のファイトだった。そして、獲物は、105cmのハクレン。
ハリは1本が唇にかかり、もう一本が背ビレに掛かっていた。しかし、唇に掛かった方はハリス切れしており、後半は背ビレにフックしたハリだけでヤリトリしていたことになる。
・・・という顛末でした。
空いている方のハリが、背ビレに掛かって、ハクレンの「スレがかりスイッチ」が入ったのでしょうね。しかし、本流の流れに乗ったハクレンの猛ダッシュは、すさまじいものでした。
しかし・・・。ブッコミのような底釣りで、パンで、釣れた魚がハクレンて。およそ、ありえないような話なんですが(^^)
オモリを底に付ける釣り方でハクレンが釣れたのは、これまでにまだ2~3回。パンで、というのは初めてでした。
あ。
もう一つ話があります。
このハクレンとの戦いを終えて、釣り座に戻ってみると、エサのパンがきれいさっぱり無くなっていました。例のカラスが残らず平らげ、ゆうゆうと飛び去っていったのでした。ううむ、敵もスキをのがさんな。
というわけで、この日の釣りは、ここで強制終了となりました(^^;
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