ときどき半ベラとか鯉ベラとかヘラ鯉とかコイフナなどと呼ばれる、鯉とヘラブナの雑種の魚が釣れることがありますね。
この魚には、鯉のような体なのにヒゲが無いタイプと、ヘラブナのような体なのにヒゲがあるタイプと大きく2つのタイプがある・・・とされているようですが、実際には、どちらの形質がより強く発現するかの問題なので、
・ヒゲが無い -> ごく小さいヒゲがある -> しっかりしたヒゲがある
・鯉のような体型 -> 鯉ともフナとも・・・の微妙な体型 -> ヘラブナのような体型
この範囲において無数のバリエーションがありそうです。
ことによると、「ヘラブナのような体型&ヒゲが無い」のと「鯉のような体型&ヒゲがある」という、一方の特徴だけが強く出た雑種個体もいるのだと思うのですよね。でも、これらはおそらく、ただのヘラブナ・ただの鯉として扱われているのではないかと思います(^^)
以前、渡良瀬遊水地でかかった半ベラとか鯉ベラとかコイフナとか呼ばれる魚(ええと・・・以降、「鯉ベラ」にしますね(^^;)は、
体型:ヘラブナ/鱗の感じ:鯉/顔:完全に鯉/ヒゲ:無し
という個体でした。
そして先日、霞ヶ浦で釣った鯉ベラはこれです。
体型:ヘラブナ/尾びれの感じ:鯉/鱗の感じ:鯉のような感じはあるが、色が薄い/顔:微妙/ヒゲ:あり
やや鯉寄りの特徴を持つ個体という感じですが、ヘラブナ釣り用語で言う「肩の張った」体高はヘラブナの特徴がよく出ていると思います。
同じ水域に生息する鯉とヘラブナは、通常は異なる産卵場所を選んでいるのですが、産卵場所にできるような水草の茂った浅場が少ない水域では両者が同じ場所に産卵し、その結果、このような交雑個体がよく生まれることになるようです。
そういえば、渡良瀬遊水地も霞ヶ浦も全域がコンクリート護岸で、産卵場所の候補地がどちらも少ないのかもしれませんね。
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