日本では大物を釣り上げたときに、その大きさを長さで表しますよね。
ちなみに、魚の身長を表す方法には、
・全長:口の先から尾ビレの先まで
・体長:口の先から尾ビレの付け根まで
・尾叉長:口の先から尾ビレが又になった部分まで
と3種類あって、「体長」は魚類学など学術分野でよく使用されますが、釣りの場合には主に「全長」が使われますね。私も全長で測っています。この中の「尾叉長」ってあまり一般的ではありませんよね。尾ビレが扇のような形の魚には使えないでしょうし・・・。
一方、海外では重さで表すのが主流で、体重がメインで全長はあくまでも参考という形のようです。実際私も、仕事関係のアメリカ人やオーストラリア人と雑談しているとき、「80センチのCarpを釣った」とか「1メートルのSilver Carpをキャッチした」(アメリカ人相手のときにはフィート/インチ換算していますが(^^))とか言うと、「That's great!」の後に必ずと言っていいくらい「で、重さは?」と訊かれました。あちらでは、やっぱり重さなんだなあと実感した次第です。
それで・・・という訳でもないんですが、大きいのを釣ったときは体重も量ってみようと思い立ちました。確かに、全長は同じ80センチのコイでも痩せているのと、丸々と太っているのとではかなりの体重差がありそうですしね。
で、通販で買ったのがこのフィッシングスケール。アマゾンで400円位でした(^^)
このハカリは、商品説明によると
・40kgまで量ることができる
・10kg以内のものを量るときの精度は±5g、10kgを超えるもののときで±10g
ということでしたが、なにぶん安い商品なので、本当に使い物になるのか?という不安はありました(^^;
そこで、届いたときすぐに試してみました。まず、500gの鉄アレイを昔ながらのハカリで量ってみると・・・505gでした。
そして、フィッシングスケールで量ってみると・・・おお~。505gです。イケてるじゃないですか!!
他に2.1kgの重さのものを別のハカリで量って比較してみると、これもきちんと2.1kgと表示されました。
魚の体重測定においては、5g~10g以内といった微妙な精度は要求されないと思うので、このハカリ、問題なく使えると思いました。
で、先日、荒川水系の釣り場でハクレンを釣ったとき、さっそく使ってみました。まず、魚の入ったタモ網の枠にフックを掛けて量り、次に魚をリリースした後で空のタモ網の重さを量って、それを引くというやり方をしました。
このハカリには差し引くべき重さを事前に設定しておくという機能もあるのですが、タモは網がどのくらい水を含むかで重さが変わりますので、このやり方の方が良いと思ったわけです(^^)
さて、そのとき量った結果です。2匹とも90cmのハクレンでした。
8.540kg(全体重量) - 0.650kg(タモ網の重量) = 7.89kg
8.970kg(全体重量) - 0.650kg(タモ網の重量) = 8.32kg
というわけで、荒川のハクレンは90cmサイズは大体8kg前後とわかりました。まあ、中にはすごくふくよかな個体もいますので一概には言えないと思いますが(^^)
このフィッシングスケールを使うときの注意点は、
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必ず、フックには何も掛けずに空でぶら下げた状態で電源をオンにすること。電源がオンになるときの負荷状態をゼロと認識するようで、電源オン時にわずかな重さでもかかっていると、量る度に違う結果が出てしまいます。私も最初試すときにこれをやってしまい、全然使い物にならないのかと思ってしまいました。
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電池の接触が悪く、勝手に切れてしまうことがある。電池の接触版を細かいサンドペーパーで磨いて、CRC556を塗布してからはこの問題は起きなくなりましたが(^^;
・・・といったところでしょうか。
しかし、スケールの表示が止まるまで(測定が完了するまで)、タモ網ごと魚を持ち上げ続けていなければならないので、体重測定をやるのはけっこう重労働です。毎回やるのはキツイので、今後は「これは!」という魚が釣れた時だけ量ってみたいと思っています(^^)
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