淡水のウキ釣りにおいて、ハリスの長さはどのくらいが良いのでしょうね?
ちなみに、色々な魚が釣りたい私は、対象魚によってハリスの長さを変えるなんて事はできません。1本バリのときは30cm、2本バリのときは30cmと35cmという、このパターンのみで、ハリスの長さをそれ以外にしたことは、以前はありませんでした(^^;
実際、淡水の釣りにおいて、30cmのハリス長というのは、けっこうオールマイティな感じがします。対象魚がなんでも、どこの釣り場でも、ほとんどこの長さで問題ないと思います(^^)v
しかし・・・1本バリの30cm、2本バリの30cmと35cmというパターンを変えた方が良い場合もあります。
ハリスの長さについて考慮するポイントとしては、「対象魚の大きさ」と「大物が掛かったときのやりとりのし易さ」でしょうか。
■対象魚の大きさとハリスの長さの関係
私は「にったん」(日本の淡水魚飼育のことをアクアリストな方たちは、こう呼ぶ(^^;)をやっていた頃、水槽に入れて飼うので、できるだけ小さい魚が釣りたくて、小物釣りにも熱中していたことがあります。
夏の終わりから秋にかけての季節には、その年の春に卵から孵ったフナやコイが3~5cmくらいに育っています。この魚たちを自分の水槽にお招きしたくて、相手になってもらいました(^^)
ところが最初、ハリスをいつもの30cmにしていたらバレまくるんですね。そこでハリスをかなり短く(8cmくらい)にしたらバラシがすごく減りました。
その後で、何かの釣りの本で「対象魚のサイズよりハリスが長いと、魚がハリスの長さの範囲で自由に泳ぎまわれるため、オモリの負荷が全くかからなくなる時が出て、バラしが多くなる。ハリスは対象魚の体長と同じか短い方が良い。そうすれば魚がどう泳ぎ回っても常にオモリの負荷がかかるため、バレにくい」というようなことが書いてあるのを読んで、「なるほど!」と思ったことがあります(^^)
10cm以下の魚だけを相手にする時は・・たとえ相手が3cmサイズでも、まさかハリスを2cmにもできませんから、8~10cmのハリスがイイと思います。
■大物とのやりとりとハリスの長さの関係
これは2本バリにしたときの、ハリスの長さの話です。1本バリなら30cmでとくに問題ありません。
まず、大物が掛かってからのやりとりのし易さだけを考えるなら、1本バリが絶対にイイです。でも、エサが2つ付けられ集魚効果が高いことや2つのタナ(底と少し上とか)を釣れることなど、2本バリのメリットも大きいです。
そこで、2本バリ仕掛けを使うわけですが、そのときのハリスの長さ、30cmと35cmのパターンは非常にヨロシクナイ気がします(^^)
これは私が何回も経験したことですが、1本のハリが大物の口にかかり、そして、空いているもう1本のハリが必ずと言っていいほど、やりとりしている最中に魚の体のどこかにフックします。
30cmと35cmのパターンは、ヨリモドシをほぼ中央にして65cmの長さに広がるわけですが、この長さがじつに具合が悪く・・・70cm以上のコイやレンギョを掛けたとき、空いているハリが決まって尻ビレにフックする長さなんですね。
こうなると、ですね。
糸にかけている力がヨリモドシから先で分散し、尻ビレ側にもテンションがかかり、どうやっても魚に空気が吸わせられない状態になってしまいます。
口と尻ビレに掛かって魚の方も泳ぎ難いのでしょうが、でも全く空気は吸わされないので元気いっぱい。ファイト時間が通常の2倍~3倍となり、釣っている方は冷や汗ものです(^^;
大物が来る可能性のある場所での2本バリは、1本は20cm、そしてもう1本は15cmが良いと思います。これだと空いている方のハリがフックするとしても、たいていは胸ビレか背ビレあたりなので、それほど苦労しないで取り込めますよ(^^)v
※写真は、アメリカナマズ(55cm)です。
キレイなナマズなんですがねぇ。外来魚なんですよね。
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